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2020年6月1日

遠隔監視カメラの必要性とは?

 

遠隔監視カメラの必要性とは?
利用シーンや効果

監視カメラには用途に応じて様々な種類があります。監視カメラのひとつである遠隔監視カメラは、監視カメラの映像を遠く離れた遠隔地からでも監視することができるカメラのことをいいます。今回は、遠隔監視カメラの必要性やメリット、活用シーンなどをまとめました。弊社の次世代映像確認サービス「TRASCOPE(トラスコープ)」についてもご紹介します。

遠隔監視カメラとは

遠隔監視カメラとは、遠く離れた場所からでも監視カメラの映像が確認できるカメラのことです。監視カメラは、主に防犯対策として使用されることが多く、犯罪の未然防止や万が一事件事故などのトラブルが起きた際の証拠映像としても重要な役割を担います。
ひと昔前の監視カメラといえば、カメラの近くにレコーダーやモニターを設置するスタイルで、店舗内の監視カメラ映像を事務所で確認するといった使い方が一般的でしたが、近年では、監視カメラの映像をクラウド保存することで、遠隔地からでも確認できる遠隔監視カメラの活用シーンが増えています。

遠隔監視カメラのメリット

遠隔監視カメラの主なメリットは、監視カメラから離れた場所からも映像が確認できることと、様々な端末から監視カメラの映像が確認できることです。

遠隔監視カメラのメリット①:どこからでも映像を確認できる
遠隔監視カメラを導入することで、監視カメラ設置場所の近くにいるときだけでなく、離れた場所からでも監視カメラ映像の確認が可能です。たとえば、店舗に設置した監視カメラの映像は、店舗の事務所にいる間だけでなく、外出中や出張中であっても確認することができます。
遠隔監視カメラのメリット②:スマホから映像が確認できる
遠隔監視カメラの映像は、スマホやパソコンなどを使って確認することができます。スマホは今や約85%以上の人が使用しています。スマホで監視映像を確認できることから、遠隔監視カメラはご家庭での利用も増え、防犯対策やセキュリティ対策だけでなく、家を留守にする間のお子様やペットの見守りなどにも遠隔監視カメラは活用されています。

遠隔監視カメラの活用シーン

遠隔監視カメラの利用目的は、「監視(見守り)」と「防犯(犯罪抑止)」の大きく2つに分けられます。ご家庭での利用はもちろん、現在は企業や公共の場においても、様々なシーンで遠隔監視カメラの導入が進められています。

①店舗や商業施設など
遠隔監視カメラは、店舗や商業施設など不特定多数の人が多く集まる場所に、防犯目的として設置されることが多いです。店内の出入り口付近や死角となる場所、レジ付近などに遠隔監視カメラを設置することで、防犯のために店舗にスタッフや警備員を常駐させる必要がなくなるため、人件費負担の軽減にもつながります。
②コインパーキングなどの駐車場
遠隔監視カメラは、コインパーキングや月極駐車場など、駐車場でも活用されています。駐車場は屋外にあることが多く、防犯対策として24時間警備員などを配置するのが難しい場合が多いです。ですが駐車場は、事故やトラブル、車上荒らしなどの犯罪が起こりやすい場所でもあり、防犯対策が不可欠な場所でもあるのです。
駐車場に遠隔監視カメラを設置することで、離れた場所からでも駐車場の状況を確認することができ、犯罪やトラブルが起きた場合にも証拠映像を残すことが可能です。
③工場や倉庫、建設現場など
工場や倉庫、建設現場など、広い範囲に多くの人が出入りする場所では、警備員が防犯対策にあたるケースも多いです。しかし、広い敷地内の全ての場所を人の目で監視するのは難しい場合が多く、特に夜間になると人の出入りが減り、無人となる場所も出てくるでしょう。
このようなシーンでも遠隔監視カメラが活用されています。高価な機器や資材を保管している場所や危険なエリアに遠隔監視カメラを設置することで、24時間の防犯対策や安全対策がとられています。
④太陽光発電システムなど
太陽光発電システムは、天候によってシステムの運転が停止してしまう、ソーラーパネルが剥がれてしまうといったトラブルも少なくありません。ですが、大規模な太陽光発電システムは、地方などの遠隔地で導入されるケースも多く、天候が悪化するたびに現地に状況を確認しに行くのが難しいという問題があります。
太陽光発電システムに遠隔監視カメラを設置することで、現地に行かず遠隔地からでも状況の確認が可能です。

遠隔監視カメラのデメリット

遠隔監視カメラは、遠く離れた場所からもスマホやパソコンで監視カメラ映像の確認ができるというメリットがありますが、見守りや防犯のためには、常に映像を監視しておかなければならないというデメリットがあります。誰かが監視カメラ映像を常に確認しておかなければ不審者の侵入や事故、トラブルに気がつけない可能性もあるため、24時間監視が必要な場所では、警備室などに複数のモニターを設置して監視カメラ映像を確認しなければならず、労力と費用がかかります。さらに、24時間リアルタイムで監視カメラ映像をクラウドに送信する場合、かなり高額な通信費がかかります。

TRASCOPE(トラスコープ)」を活用した遠隔監視

弊社が提供する次世代映像監視サービス「TRASCOPE(トラスコープ)」「TRASCOPE-AI(トラスコープエーアイ)」は、遠隔監視カメラのデメリットを解消し、顔認証やヒトモノ行動認識といった多様なAIアルゴリズムを搭載することで、防犯・セキュリティ対策をはじめとする様々なニーズにお応えいたします。

TRASCOPEはセンサー連動により、検知した映像をクラウドで分析し、その結果を管理者へ送信いたしますので、24時間常に監視カメラ映像を確認する必要がありません。また、トリガー監視により問題が起きたときのみ映像をクラウドに送信することで、通信費を大幅に削減することが可能です。もちろん、監視カメラの映像は、遠隔地からでもスマホやパソコンから簡単に確認することができます。

さらに、AIソフトを搭載したTRASCOPE-AIには、顔認証やヒトモノ行動認識、車番認識、属性分析カウントなど、様々なAIアルゴリズムの実装が可能です。防犯カメラにAIアルゴリズムを組み合わせることで、様々なシーンでの防犯対策が効率的に行えるようになります。

最後に

遠隔監視カメラについて、その必要性やメリット、デメリットを紹介してきました。メリットの多い遠隔監視カメラですが、多くの人が出入りする場所や広い場所に複数のカメラを導入する場合には、遠隔監視カメラを導入したとしても、人の目だけで監視するのは難しいでしょう。遠隔監視カメラにAI機能を導入することで、より効率的な防犯対策やコスト削減が実現できます。

さらにTRASCOPEは、導入時の配線工事が不要です。LANやサーバーのご用意も必要なく、電源ひとつで簡単に速やかに、どんな場所にでも設置が可能です。そのため、これまで監視カメラの導入が難しかった様々な場所へも、低コストでのご提案が可能です。 ご要望・要件に応じて、最適なご提案をさせて頂きますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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