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2020年6月1日

IPカメラ(ネットワークカメラ)とは?

 

監視カメラや防犯カメラの主な種類としては、アナログカメラとIPカメラ(ネットワークカメラ)があります。現在の監視カメラはIPカメラが主流で、IPカメラは監視カメラ以外にも様々な目的で利用されています。
監視カメラや防犯カメラを選ぶ際、アナログカメラとIPカメラはどこが違うのでしょうか?ここでは、IPカメラとは何か、おすすめの機能や他のカメラとの違いについてご紹介します。

IPカメラとは

IPカメラ(ネットワークカメラ)とは、簡単にご説明すると、監視カメラとパソコンが一体になっているカメラのことです。各カメラがIPアドレスを持っているため、遠隔地からPCやスマートフォンなどを通じて設置場所の状況確認ができます。

IPカメラとネットワークカメラの違い
監視カメラや防犯カメラについて調べると、「IPカメラ」と「ネットワークカメラ」という2つの言葉を目にするでしょう。ですが、IPカメラとネットワークカメラは同じ意味で使われていますので、同じ物だと考えて差し支えありません。

IPカメラのメリット

IPカメラには様々なメリットがあります。

IPカメラは設置がしやすい
「監視カメラを設置する」というと大掛かりに聞こえますが、IPカメラはインターネット環境が整っていれば気軽に設置することができ、PCやスマートフォンでも状況の確認ができます。
IPカメラは屋外にも設置できる
IPカメラは屋外であってもインターネット環境があれば設置可能です。例えば、マンションの出入口の監視、工場や倉庫の監視、野生動物の監視など、用途は多岐にわたります。屋外にIPカメラを設置する際は防水・防塵処理された機種を選びましょう。
クラウド型ならレコーダーは不要
クラウド型の録画機能を備えたIPカメラを利用すれば、レコーダーは不要です。
IPカメラはリアルタイムで監視できる
アナログカメラはその場へ足を運ばないと映像の確認ができませんが、IPカメラは遠隔地からでもPCやスマートフォンなどを用いることで、リアルタイムに映像の確認ができます。

IPカメラと他の監視カメラの違い

監視カメラと言ってもいろいろと種類があります。IPカメラとその他のカメラの違いをご説明します。

IPカメラとアナログカメラの違い
これまで主流であったアナログカメラは、カメラ1台ごとに電源が必要でした。また、カメラ本体と録画用のレコーダー、そしてモニターを全て同軸ケーブルで繋がなければならず、カメラの設置台数が増えるほど、配線工事や電源の確保に手間と費用がかかり、屋外では設置が難しい場所も存在しました。また、録画されたカメラ映像はテープやHDDに保存されますが、1度に可能な録画時間が短く、またテープやHDDの保管状況によっては画像が劣化することも指摘されています。
IPカメラはデータ化したうえで映像を保存できます。映像データを圧縮して保存できることから、映像を広範囲に渡って撮影できたり、高画質な映像データを送ることができたりするというメリットがあります。
IPカメラとWEBカメラの違い
WEBカメラはインターネットに接続できるカメラを示します。例えば、ノートパソコンに内蔵されているカメラはWEBカメラです。また、USBでパソコンに接続するタイプのWEBカメラや、壁や天井に取り付けるタイプのWEBカメラもあります。WEBカメラとIPカメラの大きな違いは、カメラ単体で動かせるかどうかです。WEBカメラはパソコンが起動していない限り撮影ができません。
IPカメラとアプリの違い
最近は監視カメラアプリをダウンロードし、使わなくなったスマートフォンを監視カメラ代わりにする人もいます。無料アプリなら導入コストがかかりません。ただし、録画機能がないアプリが多く、長時間の動画撮影ができないこと、バッテリーの消耗が早いことが欠点です。防犯目的よりは、ペットを見守る目的でアプリを使用される方が多いです。 もちろんIPカメラも、防犯目的からペットの見守りまで、さまざまなニーズに応える機種が販売されています。

IPカメラの選び方

IPカメラを選ぶ際には次の点を考慮しましょう。

IPカメラの選び方
IPカメラを選ぶ際には次の点を考慮しましょう。
  • IPカメラの設置目的
  • IPカメラの設置場所
  • IPカメラで撮影する時間帯
IPカメラを選ぶ際には、防犯目的なのかペットを見守るためなのか、利用目的を明確にし、それに合った機能が搭載されているIPカメラを選ぶようにしましょう。
例えば、IPカメラを屋外に設置する際は、防水仕様であることは必須です。

IPカメラとAIの融合により監視カメラは進化する

IPカメラにAI機能を融合することで、これまで人が行っていた画像解析の精度が向上し、映像AI監視市場はより活性化することが期待されています。空港や鉄道、コンビニなどの店舗やコインパーキングなど、不特定多数の人の出入りの多い場所での監視・防犯にはAIカメラがおすすめです。AIによる顔認証や車番認識、人数カウントなど、多様なアルゴリズムを搭載することで、多種多様なニーズに応えることが可能になります。

AIカメラによるセキュリティ対策
空港でのセキュリティ対策としてAIによる顔認証及び、ヒトモノ行動認識を利用した不審者の検知が可能です。鉄道では、ヒトモノ行動認識のアルゴリズムを用いることで、ホームからの落下防止、ホームや駅構内での置去り、不審者の検知などの安全対策が可能です。また、線路沿いの土砂(自然災害等)の監視も可能になります。
AIカメラ導入により業務効率化・コスト削減も
さらに、これまで人の目で判断していた顔認証やヒトモノ行動認識をAIで行うことにより、セキュリティ対策、安全対策の強化と同時に、業務効率化やコスト面での効果も期待できます。 IPカメラでクラウドサービスを利用した際、全ての映像データを送信するとなるとかなり大容量となるため通信費用のコストが上がってしまう、画質が荒くなってしまうというデメリットがあります。AIカメラでは必要なデータのみを送信するため、コストダウンにつながります。
AIカメラをマーケティングに活用
他にも、店舗やイベント会場にAIカメラを設置することで、出入りする人物の属性(年齢層、性別)の集計が可能です。性別・年齢・時間を認識し、マーケティングに活用するという方法もあります。

IPカメラとAIの融合により監視カメラは進化する

IPカメラにAI機能を融合することで、これまで人が行っていた画像解析の精度が向上し、映像AI監視市場はより活性化することが期待されています。空港や鉄道、コンビニなどの店舗やコインパーキングなど、不特定多数の人の出入りの多い場所での監視・防犯にはAIカメラがおすすめです。AIによる顔認証や車番認識、人数カウントなど、多様なアルゴリズムを搭載することで、多種多様なニーズに応えることが可能になります。

最後に

IPカメラは、監視カメラや防犯カメラ以外にも様々な目的で利用されています。また、AIアルゴリズムを搭載したAIカメラの進化により、映像AI監視市場はより活性化することが期待されています。
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