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2020年6月1日

防犯カメラのWi-Fiについて

 

防犯カメラはWi-Fiがおすすめ?
Wi-Fi接続のメリット・デメリット

店舗や商業施設に防犯カメラを設置する際、Wi-Fi接続の防犯カメラ導入を検討される企業様も多いのではないでしょうか。Wi-Fi接続の防犯カメラには、もちろんメリットもありますが、デメリットも存在します。今回は、Wi-Fi接続の防犯カメラにおけるメリットやデメリット、そしてLTE回線を使用することでWi-Fi接続デメリットを解消し、屋外設置も可能とした、弊社の次世代映像確認サービス「TRASCOPE(トラスコープ)」についてご紹介します。

Wi-Fi接続の防犯カメラとは

Wi-Fi接続の防犯カメラとは、その名のとおり無線でインターネット回線に接続するタイプの防犯カメラのことです。Wi-Fi接続なため、LANケーブルなどの配線工事が不要で、どんな場所にも防犯カメラが設置できます。また、高所や人が入り込みにくい場所にも設置することができ、防犯カメラの設置場所を変えるのも簡単です。

市販されているWi-Fi接続の防犯カメラは、屋内に設置用として販売されているものが一般的です。自宅や小規模の店舗であれば、Wi-Fiのルーターやアクセスポイントがあれば、配線工事を行うことなく、すぐに導入することができるでしょう。

Wi-Fi接続する防犯カメラのデメリット

しかし、Wi-Fi接続の防犯カメラにもデメリットがあります。ここからは、Wi-Fi接続によって起こりやすい問題やトラブルについてご説明します。

Wi-Fi回線への接続が不安定
Wi-Fi接続タイプの防犯カメラで最も大きな課題となるのが、その接続です。Wi-Fi接続タイプの防犯カメラは、有線と比べると、どうしても接続が不安定です。
店舗にWi-Fi環境が整っていれば、店舗横の駐車場や隣の店舗でも同じWi-Fiを利用できるのではないかと考えてしまいがちですが、壁の厚さや材質によっては電波に影響を与えることがあるため、すぐ横の駐車場や隣の店舗では利用できないことがあります。
Wi-Fi回線の通信速度や通信料金
Wi-Fi接続の防犯カメラでは、Wi-Fi回線の通信速度が遅い、モバイルWi-Fiなど速度制限がある場合、すぐに上限に達してしまい、通信速度に制限が入るといった問題もよく起こります。また、監視映像のすべてをWi-Fi回線で伝送する場合、その通信料金はかなり高額になることが多いです。
Wi-Fi回線を妨害されるリスク
店舗や商業施設に防犯カメラを設置する場合、防犯対策や犯罪抑制を目的としているケースが多いです。ですが、Wi-Fi回線は妨害装置によって接続が切られてしまうリスクがあります。Wi-Fiを切られてしまうと犯罪の証拠を防犯カメラに残すことができません。
屋外設置カメラとしては不向き
屋外に防犯カメラを設置する場合、Wi-Fi接続ではほとんどのケースで電波が不安定になります。監視映像が途中で止まってしまったり、画質が荒すぎて、本来の目的を果たせなくなっては意味がないため、屋外設置用のWi-Fiカメラはあまり販売されていません。
また、Wi-Fiカメラには配線工事不要というメリットがありますが、屋外にカメラを設置する場合には、電源工事が必要となります。

「TRASCOPE(トラスコープ)」は屋外設置も簡単!電源工事困難でも設置可能

弊社が提供する「TRASCOPE」は、無線×クラウドを活用した次世代映像確認サービスです。TRASCOPEはカメラ自体にSIMカードが搭載されているため、Wi-Fi回線ではなくLTE回線でインターネットに接続し、Wi-Fi接続の防犯カメラにおけるデメリットを解消できます。ここからは、屋外設置も可能な防犯カメラTRASCOPEについて、その特徴やメリットをご紹介します。

通信料金を安価に抑えることができる
TRASCOPEは、トリガー監視によって問題が起きた場合のみ映像データを伝送する設定が可能です。必要なデータのみを伝送することができるため、映像データの伝送にかかる通信料金を大幅に下げることが可能です。
監視映像は静止画と動画で閲覧可能
TRASCOPEは、次の方法により簡単に監視映像を確認することができます。
  1. 定刻スケジュールによる静止画/動画をクラウドへ送信
  2. センサー連動による静止画/動画をクラウドへ送信
  3. 見たい動画をクラウド上で指定しクラウドへ送信
  4. 緊急時:ストリーミングによる現在のカメラ状況確認

さらに、Web管理画面の操作で動画ファイルをダウンロードすることができるため、クラウド経由でパソコンやスマートフォンから監視映像を確認できます。サムネイル検索で、動画ファイルをダウンロードする前に見たい映像のみを指定して閲覧するなど、監視映像を効率よくご活用いただけます。

配線工事が不要
従来のアナログカメラと呼ばれる防犯カメラは、カメラ本体と録画機(レコーダー)をつなぐケーブルが必要でした。そのため、防犯カメラ導入の際、大掛かりな配線工事が必要となり、かなりの費用がかかっていました。Wi-Fi接続可能な防犯カメラの登場で、配線工事不要で防犯カメラを設置できるケースは増えてきたものの、やはりWi-Fi接続による通信の不安定さや通信料金の高さにより、用途が限られてしまうのが現状です。
TRASCOPEは、カメラ自体にSIMカードを搭載し、Wi-FiではなくLTE回線を使用するため、ケーブルの配線工事はもちろん不要、Wi-Fi接続の防犯カメラのようにアクセスポイントを用意したり、電波が届くかどうかという心配がほとんどありません。
屋外設置や高所への設置も可能
TRASCOPEは、カメラ用の電源が1つあればどこにでも設置ができるため、これまで設置が難しかった屋外や高所、入り組んだ場所であっても防犯カメラの設置が可能です。カメラ内にSDカードを挿し込むこともできるため、レコーダーの設置も不要です。
さらに屋外設置の場合、電源工事がどうしても難しいというときは、ソーラーパネル+蓄電池の電源システムで設置が可能です。停電対策または災害時における監視カメラの臨時設置に使える災害用パックも用意がございます。
カメラ設置場所を簡単に変更できる
配線工事が不要でどこにでも設置可能なTRASCOPEは、店舗内のレイアウトを変更するときなど、簡単に設置場所を変えられるというメリットもあります。また、小規模な店舗など、録画機(レコーダー)の設置スペースがない場所であっても、TRASCOPEはカメラ内のSDカードで常時録画を行い、必要なデータだけをクラウド上に保存するため、専用の録画装置は必要ありません。
遠隔地やスマホからも閲覧可能
TRASCOPEで撮影した監視映像はクラウド保存されるため、遠隔地やスマートフォンからでもWeb管理画面を通じて閲覧可能です。例えば本社から複数の店舗内の状況を確認するなど、遠隔から効率よく状況を確認することができます。
リピーター分析などのマーケティングも
TRASCOPEにAIソフトを搭載した「TRASCOPE-AI」には、顔認証やヒトモノ行動認識、車番認識など、様々なAIアルゴリズムの実装が可能です。防犯カメラにAIアルゴリズムを組み合わせることで、防犯対策だけでなく、多種多様な用途に合わせたソリューションの提供が可能となりました。
特に、店舗や商業施設においては、人の顔から年齢、性別等の属性情報を検出することで、リピーター分析や属性分析など、監視カメラの映像データをマーケティングに活用される企業様も増えています。

最後に

今回は、Wi-Fi接続の防犯カメラにおけるメリットやデメリット、LTE回線を使用した弊社の次世代映像確認サービス「TRASCOPE(トラスコープ)」の特徴やメリットをご紹介してきました。

店舗や商業施設に設置する防犯カメラとしては、屋内・屋外どちらにも設置ができ、監視カメラの映像を一元管理することができるTRASCOPEがおすすめです。複数台の防犯カメラを導入したいという場合は、ぜひ「TRASCOPE(トラスコープ) 」をご検討ください。
ご要望・要件に応じて、ご提案させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。

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