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2020年6月1日

センサーカメラとは

 

センサーカメラとは?
防犯対策や野生動物の観察にも

防犯対策や野生動物の観察に適した監視カメラとして、センサーカメラがあげられます。センサーカメラは様々なシーンにおいて活用されていますが、デメリットも存在します。今回は、センサーカメラのメリットやデメリット、そしてセンサーカメラを超える次世代型映像確認サービス「TRASCOPE-AI(トラスコープエーアイ)」についてご紹介します。

センサーカメラとは

センサーカメラは、一般的に「ものの熱エネルギーを感知して自動で撮影を行うカメラ」のことをいいます。熱エネルギーを感知し、監視対象に変化があったときのみ録画機能を作動させます。センサーカメラは、被写体がカメラに対して横切るときに感知能力を発揮するため、防犯対策や野生動物の観察に適しています。また、センサーが反応したときのみ作動するため、消費電力を抑えられるというメリットもあります。

センサーカメラを導入するデメリット

しかし、センサーカメラにはデメリットも存在します。センサーカメラの導入をご検討の際は、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握しておくことが大切です。

センサーカメラにはタイムラグが生じる
センサーカメラは撮影範囲に動きがあってから撮影を開始するため、どうしてもタイムラグが生じます。動きが早い動物などの場合、せっかく撮影しても姿が映っていなかったというケースもあります。タイムラグを防ぐ対策としては、できるだけ高性能なセンサーカメラ(検知速度が速い)を選ぶようにするとよいでしょう。
センサーカメラは防犯対策には適さない
多くのセンサーカメラは、不審者以外にも、屋外を横切る人や車、動物にも反応します。不審者対策として防犯目的で設置する場合、センサーカメラよりも通常の防犯カメラを設置する方がよいでしょう。
センサーカメラは人の出入りが多い場所に適さない
センサーカメラは人や動物、場合によっては車の動きも感知して作動します。そのため、繁華街などでは人の出入りが多い場所では常にセンサーカメラが作動する状態となり、センサーの機能を活かすことができません。
センサーカメラが作動しない場合もある
センサーカメラの性能によっては、トラブルが起きたとき、センサーカメラが作動しなかったというケースもあります。カメラが作動していない時間帯に何かが起きてしまった場合、その映像は記録されないというのもセンサーカメラのデメリットです。

「TRASCOPE-AI(トラスコープエーアイ)」のヒトモノ行動認識

弊社が提供する「TRASCOPE-AI(トラスコープエーアイ)」は、センサーカメラのデメリットを解消し、多様なAIアルゴリズムを搭載することで、お客様の業種を問わず、様々なニーズにお応えできる次世代型映像確認サービスです。監視カメラに無線×クラウドを活用し、AI機能を搭載することで、屋外への監視カメラ設置や多くの人が集まる場所においても、ものと人を検知することを実現しました。

TRASCOPE-AIは、「エッジAI(カメラ側でAI処理)」「センターAI(センターでAI処理)」「クラウド連携」という3つの構成と様々なAIアルゴリズムを組み合わせることで、様々なシーンにおいて、ご要望に合わせた活用が可能です。

「TRASCOPE-AI(トラスコープエーアイ)」の活用シーン

ここからは、TRASCOPE-AIの活用シーンについて具体的にご紹介します。

置き去り検知による不法投棄防止
TRASCOPE-AIは、ヒトモノ行動認識アルゴリズムにより、エリア(ゾーン)を指定して、ものや人の様々な行動を検知することが可能です。
例えば、工場や集合住宅のごみ置き場に設置することで、不法投棄の防止策として活用できます。
危険エリアへの侵入検知による安全対策
TRASCOPE-AIは、静止画・動画から人物の骨格を推定することが可能です。ヒトモノ行動認識と組み合わせることで移動体と人物を識別し、エリアを指定して行動を検知します。
例えば、踏切内への侵入や建設現場における危険エリアへの侵入防止策など、安全対策としても多くのシーンで活用できます。
AIの学習機能は野生動物の観察に最適
クラウド型の録画機能を備えたIPカメラを利用すれば、レコーダーは不要です。
IPカメラはリアルタイムで監視できる
TRASCOPE-AIは、クラウド型映像監視と通信モジュール(3G/LTE)を利用することで、自由な設置が可能な映像監視サービスをご提供します。配線工事が不要なため、ケーブル工事が不可能な場所であっても設置することができ、電源工事が不可能な場所でも、ソーラーパネル+蓄電池の電源システムで設置が可能です。
また、TRASCOPE-AIは、画像中の背景情報を時間経過に従い学習するモデルを採用しています。これにより撮影画像の、降雨などの急激な変化、日照による緩やかな変化を除外し、野生動物などの移動体のみを検知することができるため、野生動物の観察や自然観測にも最適です。
顔認証による不審者検知
TRASCOPE-AIは、世界最速エンジン+エッジ処理により高速での顔認証を実現しました。例えば、多くの人が出入りする建設現場などの入退室セキュリティとして活用することで、あらかじめ登録した人物以外のゲート通過を不審者として検知し、パトランプの点灯やメールでの発報により、即時に管理者へとお知らせいたします。

「TRASCOPE-AI(トラスコープエーアイ)」のメリット

監視カメラと言ってもいろいろと種類があります。IPカメラとその他のカメラの違いをご説明します。

クラウド型なため低コストで導入可能
TRASCOPE-AIで使用するエッジAIカメラは、映像をローデータのまま直接GPUでAI処理するため、CPU使用ロスが無く、装置コストや通信費用を低コストに抑えられるというメリットがあります。監視映像はクラウド保存されるため、サーバーの用意も必要ありません。また、カメラ自体にSIMカードが搭載されているため、LTE回線でインターネットに接続します。LAN工事も不要、電源ひとつあればすぐに導入が可能なTRASCOPE-AIは、監視カメラの導入コストを大幅に抑えられるというメリットがあります。
リモートで検知率UP
TRASCOPE-AIは、クラウド側からエッジカメラにAIアプリを書き換える機能(DLapp機能)があり、監視対象となる現場に出向くことなく、遠隔からAIの再学習が可能です。
また、センターでAI処理も可能なため、エッジカメラでなく一般カメラを採用することで、多数拠点であっても安価に導入することができます。
既存アプリケーションとの連携が簡単
TRASCOPE-AIはクラウド型AIのため、お客様の既存アプリケーションとの連携が簡単にできるというメリットもあります。他のデータベースやアプリケーションと連携することで、AIカメラで検知した情報からの人物特定や車両特定が可能となります。

最後に

今回は、センサーカメラのメリットやデメリット、そしてセンサーカメラを超える次世代型映像確認サービス「TRASCOPE-AI(トラスコープエーアイ)」の活用シーンやメリットについてご紹介しました。置き去り検知や侵入検知など、様々なシーンでご活用いただけるTRASCOPE-AIについて、より詳しく知りたい場合は、こちらから気軽にお問い合わせください。

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