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2020年6月1日

セキュリティ対策の方法とネットワークカメラのセキュリティ

 

セキュリティ対策にはどんな方法がある?
ネットワークカメラのセキュリティについて

不特定多数の人が集まるイベント会場やテーマパーク、店舗などでは、様々な事態に備え、セキュリティ対策を講じる必要があります。しっかりとしたセキュリティ対策を講じることで、万が一トラブルが起こった場合にも、迅速に対処することが出来るでしょう。
今回は、不特定多数の人が集まる場所においてのセキュリティ対策の方法について、事例を交えながらご紹介します。

セキュリティ対策の方法とは

不特定多数の人が集まるイベントやコンサート会場・テーマパーク・店舗などでは、次のようなセキュリティ対策が行われています。

  • 入館証(入場券)やIDカードによる人物特定
  • 本人確認
  • 手荷物検査
  • 商品に防犯タグをつける
  • 防犯カメラ(ネットワークカメラ)による監視

イベントやコンサート会場では事前に購入したチケットがないと入場できないシステムとなっていて、入場の際には本人確認や手荷物検査を行っています。手荷物検査では目視だけでなくX線や金属探知機を用いて危険物を所持していないかをチェックするホテルやテーマパークもあります。
また、店舗では入口の警報機と連動させるタグを取り付け、会計を済ませていない商品の持ち出しができないような対策が取られ、ネットワークカメラ(監視カメラ)を用いて疑わしい動きをする人を監視しています。

セキュリティ対策として注目されるネットワークカメラとは

ネットワークカメラとは、監視カメラで撮影した映像を、ネットワークを介すことでリアルタイムに見ることが出来るデジタルビデオカメラのことです。撮影した映像をスマートフォンで確認できるネットワークカメラや、顔認証システムを搭載したネットワークカメラなど、防犯対策に適した様々な機能が搭載されているため、セキュリティ対策として注目されています。

セキュリティ対策としてネットワークカメラを導入するメリット

ネットワークカメラがセキュリティ対策として注目される理由は、次のとおりです。

  • 監視カメラの映像を介して人の動きをリアルタイムで確認できる
  • 複数のカメラ映像を一ヶ所で確認できる
  • 遠隔地からの監視ができる
  • 監視カメラの映像はクラウド保存可能
  • 配線がシンプル

特に、ネットワークカメラは撮影した映像をクラウド保存できるため、ビデオテープやハードディスクを用意する必要がありません。また、ネットワークカメラなら、設置する際に複雑な配線工事の必要もなく、電源とLANケーブルがあれば設置可能です。

セキュリティ対策における課題

セキュリティ対策でいちばんの課題はコストではないでしょうか。

課題1:警備員の配置にかかる人件費
大きなイベント会場などでは、適所に警備員を配置し、出入りする人を誘導しながら不審者の発見に努めることで、トラブルや犯罪を未然に防ぐセキュリティ対策が講じられています。警備員の配置により、万が一の事故発生時にも素早い対処が期待できるでしょう。しかし、警備員を複数配置するためには、かなりの人件費がかかります。
課題2:X線検査装置や金属探知機などの設備費用
X線や金属探知機を用いてのセキュリティ対策では、危険物の持ち込みを予防できます。ただし、設備投資には高額な費用が必要です。装置の購入だけでなく、必要な電源の確保といった工事も必要になるかもしれません。
さらに、高額な装置を購入したからといって、手荷物検査が無人で行えるわけではなく、手荷物検査を行うスタッフも必要なため、人件費もかかります。
課題3:ネットワークカメラ導入費用
ネットワークカメラは遠隔地からその場所を監視できますが、監視カメラで撮影した映像はインターネット回線を使って送信されるため、通信費がかなり高額になります。また、ライブ映像を確認することは可能ですが、映像データが膨大なため、画質が荒くなってしまうケースも少なくありません。
監視カメラ映像を人の目で確認しながら監視する場合、人件費もかかります。

「TRASCOPE(トラスコープ)」を用いたセキュリティ対策事例

ネットワークカメラを用いたセキュリティ対策は有効な手段ではありますが、コスト面での課題があります。
弊社が提供する「TRASCOPE(トラスコープ)」「TRASCOPE-AI」は、無線×クラウドを活用した次世代型映像監視サービスです。様々なニーズに対応したソリューションを低コストで実現へと導きます。トリガー監視によるデータ通信(必要な場面の映像のみをクラウド経由で送信)、かつ無線・クラウド型のため、LAN 工事やサーバの購入も必要ありません。また、画像解析技術を用いた AI を利用することで、人が目視で行う場合のセキュリティ対策よりも精度の向上が見込めるとともに、人件費などのオペレーションコストを削減できるメリットもあります。

「TRASCOPE(トラスコープ)」「TRASCOPE-AI」を活用したセキュリティ対策の事例をご紹介します。

セキュリティ対策事例【企業編】
顔認証アルゴリズム搭載したAIカメラを、会社の入口に設置することで、関係者以外の立ち入りを防ぐことが出来ます。IDカードや入館証によるセキュリティの場合、貸し借りによるなりすましを完全に防ぐことは難しいですが、顔認証システムであれば、データベースに登録された人物以外をAIが検知し、パトライトやメールで管理者へ報告します。
セキュリティ対策事例【イベント会場編】
不特定多数の人が集まるイベント会場では、防犯カメラによるセキュリティ対策は不可欠です。関係者出入口に顔認証アルゴリズムを搭載したAIカメラを設置することで、セキュリティを強化できます。
「TRASCOPE-AI」は世界最速エンジン×エッジ処理により、高速での顔認証を実現しました。また、安価な通信費で高画質映像の送信が可能なため、遠隔地からでも簡単に映像を閲覧することが出来ます。イベントごとに、その期間だけカメラを取り付けて監視することも可能なため、大幅なコストカットにつながります。
セキュリティ対策事例【店舗編】
現金を扱う店舗においてお金にまつわるトラブルはつきものです。お客様とのトラブルだけでなく、従業員によるレジの打ち間違いや売上金の着服も問題になります。
「TRASCOPE」はカメラ映像を記録するレコーダーやハードディスクが不要なため、小規模な店舗であっても設置がしやすく、レジ周辺や金庫周辺に設置することで、店舗内での金銭トラブルを抑制できます。また、複数店舗に設置したカメラ映像を遠隔地から効率よく確認することも可能です。
セキュリティ対策事例【駐車場編】
コインパーキングなどの駐車場経営者において、車泥棒・車上荒らしなど駐車場内でのトラブルは悩みの種となるケースが多いです。「TRASCOPE」は、光回線の契約や場内のケーブル配線が難しい駐車場であっても簡単に低コストで導入することができます。また、「TRASCOPE-AI」は車番認識機能が搭載されているため、AI カメラで車番を読取り、テキストデータ・検知画像をクラウドに送信し、管理者は遠隔地から閲覧可能です。
さらに、大型スーパーやショッピングモールなどの駐車場では、セキュリティ対策だけでなく、車で来場する顧客の客層や来店時間などを集計するなど、マーケティングを行うことも可能です。

最後に

不特定多数の人が集まるイベントやコンサート会場・テーマパーク・店舗などにおいて、セキュリティ対策は必要不可欠な時代です。そんな中、セキュリティ対策の一環として注目を集めているのがネットワークカメラの存在です。しかし、ネットワークカメラの導入費用やランニング費用は高額な場合が多く、なかなか導入に踏み切れない企業も多いのではないでしょうか。

できるだけコストを抑えてセキュリティ対策を行いたいという場合は、ぜひ弊社の「TRASCOPE(トラスコープ) 」をご検討ください。導入コストだけでなく、通信費やオペレーションコストも削減致します。ご要望・要件に応じて、ご提案させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。

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