技術情報

2018年6月6日

justBEYOND・SeeIT AIアシスト

 

AIが人間を高度にアシスト:SeeIT-AIアシスト

本格的なAIの活用が広がっています。SeeITではAIが人をアシストすることで、より高度な、そして利便性の高いサービスを具現化すべく、その骨格を成す3つの重要な機能を開発致しました。

1. AIA:AI Alart 機能

エッジデバイスをインテリジェント化して、必要な時にのみ映像の送信を行う「イベントドリブン」型がSeeITの特徴ですが、その機能をAI化することでさらに拡張したものがAIA:AI Alart機能です。

これまでは、センサー検知による通報機能、又は、監視担当者が何かに気づいた場合、カメラ内に録画した映像を吸い上げる、言わば「人的トリガー」によるカメラ映像の取得機能を利用頂いておりました。

今後は、カメラ端末がAIによる分析機能や検知機能を持つ事で、まるで人間のように映像を判断し、その重要度に応じて巧みに通知する機能を実現致しました。

このように、AIのアシストにより、まるで人間のエキスパートが行うように的確に分析したり検知を行なってアラートを出す機能を開発致しました。この高度な通報機能を、「SeeIT AIA」または単に「AIA」とよびます。

これまで、「イベント通報機能」として備えていた機能を、AIの判断機能を借りて重要度・危険度のレベルを的確に判断し、適切な通知を行う機能にアップグレードした事で、これまで以上にセキュリティレベルが向上致します。現在問題となっている警備人での不足をも補って、より安全・安⼼な環境づくりをすすめて参る所存です。

AIA:AI Alart 構成

2. AI専用ダッシュボードAIR

AIの実用化が広がる事で、これまで出来なかった事が様々な場面で実現できるようになってきました。

これまで、センサー情報に基づく発報、画像認識による通報など、単一要因の判断にとどまっていたものが、関連する可能性のある様々な情報を統合して判断する事が可能となります。

SeeITでは単一要因が発生した場合に映像を表示する専用のビューワーを準備していましたが、AIによる複合情報を一括して表示する、総合的にデータ分析を行う目的でAI専用のダッシュボード「AIR」を開発致しました。

AIRを使う事で、近未来の予測、インタラクティブな要因分析、パブリックサービス(天気予報、イベント情報、交通渋滞情報、SNS情報 等々)との連動で、これまで捉える事が難しかった事象を的確につかむ事が可能になると期待されています。

3. インシデント映像管理機能

AIアシストにより、発生した問題を危険度に応じて的確に区別して通報することで、適切な担当者が迅速に対応できる環境が整って参りました。

発生した問題をどのように情報共有するか、今後同じような問題が発生した場合どのような対応をすべきか、発生頻度を分析することで他の関連する問題や要因が発見出来るのではないか、等々これまでにない分析と対応が可能となって参ります。

このように意味のあるイベント情報、特に問題に関係する情報を適切に管理する事により、問題情報・問題映像のデータベース化を行う「インシデント映像管理機能」をSeeITの重要な機能の一つとして開発致しました。
SeeITに届いた通報は、その重要度に応じて区分され、情報共有を行うべき担当者のみに高画質な動画映像を交えて通知を行います。一方通知すべきではない人に対しては、情報が閲覧できないセキュリティ上の制限を付与致します。すなわち、インシデントのレベルに応じて「情報共有すべき人」「情報共有すべきではない人を」を的確に管理致します。例えば、人身に関わるようなインシデント、重要施設やロケーションで発生するインシデント、危険人物と判定された人物の行動トレースなど、インシデントと判定されたデータベースを日々構築する事で、AIカメラの判定レベルもどんどん向上して参ります。

いよいよ人間のみでは手に入らなかった高度な安全が、AIと人間のコラボレーションをとりもつ「SeeIT-AIアシスト」により実現して参ります。

SeeITで分析した危険レベルの判定により、最適な人員が事前情報を元に的確に指示・対応を行うことが可能です。担当者のスマートフォンと連動して、的確な人員配備、誘導も可能です。

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